ネットの危険から子どもを守るために
明日から3月。河津桜や大島桜など色濃いピンクがあちこちで咲き誇り、いよいよ本格的な春がやって来ました。
進学や新年度を機に、子どもにスマホを買い与えるというご家庭も多いのではないでしょうか?
最近インターネットを介して子どもや青少年が犯罪に巻き込まれるケースが増えています。
今の子ども達は生まれた時からインターネットが身近な、超デジタル世代。
学習面での活用も一気に増え、簡単に使いこなせる反面、親の世代と違って警戒心も薄れています。
コミュニケーションや息抜き等、生活をサポートする道具だからこそ、
トラブルを避けて上手に付き合うスキルを身につけてほしいものですね。
それにはまず、保護者が注意する必要があります。
〈注意1〉長時間利用の中身に着目!
単に時間だけでなく「何に」どのくらい使っているのか、一緒に確認しましょう。
スマホに入っているツール(スクリーンタイム、Digital Wellbeingなど)で時間管理もおすすめです。
〈注意2〉オンラインゲームでトラブル??
保護者と一緒にプレイしなくなったら、これは成長の証?!
いえいえ、そんな時こそしっかり見守ってください!
高額課金やID乗っ取り等のトラブルだけでなく、誘う・誘わない、アイテムをもらった・もらわないでもめたり、
プレイ中のチャットや音声のやり取りで個人情報が流出したり、と様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、ゲームやアプリに表示されている「○歳以上」という年齢区分マーク(レーティング)を確認し、
子どもの年齢に見合ったものかどうか保護者が判断してあげるとよいでしょう。
〈注意3〉SNSで誹謗中傷やいじめが?!
自分が被害者になる可能性はもちろん、気軽な投稿や悪ふざけでのノリが他人を傷つける恐れがあること、
インターネットにあげた言葉や写真は後から取り消しができないことも、子どもにしっかり伝えましょう。
〈注意4〉写真・動画の安易な投稿が危険!!
面白がって撮ったり、友達の情報が含まれるものを投稿することで、
不快感を与えたり、トラブルに発展したりする場合があります。
また、悪気はなくても漫画や音楽、写真、映画、テレビ番組、ライブ動画などを
許可なくアップロード、ダウンロードしたりすると、著作権の侵害で罪に問われることがあります。
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年齢が上がるにつれて、闇バイトや偽通販サイト、SNSで知り合った人とのトラブルなど、
危険の範囲は広がっていきます。
ご家庭で肝心なことは、「子どもと話し合うこと」です。
子どもと保護者双方が意見を出し合って、ルール作りをしましょう。
お互いが主張し合い、少しずつ妥協し合って決めたルールは長続きします。
逆に一方的に保護者が勝手に決めたり、子どもの言いなりになったりすると長続きしません。
年度が変わるこの時期は、ルール作り、ルールの見直しに最適なタイミングです。
安全に、楽しくネットやスマホと付き合っていきましょう!
●内閣府「ネットの危険から子供を守るために」普及啓発リーフレット集
https://www8.cao.go.jp/youth/kankyou/internet_use/leaflet.html